• 状況    術後の容態急変で入院
  • 国・都市  シンガポール
  • 事故現場  シンガポール在住中に自宅にて
  • 料金    約4万円
  • 支払い方法 キャッスレス。クレジットカード会社の海外旅行保険を利用。
  • その他、カード会社に質問したこと
    質問 2週間前に手術入院費用を払って頂いたのに、また保険を利用できるのですか?
    答え はい。今回のケースは別の病気のケースとしてですので、
        補償額の全額分まででしたらばお支払いします。

NUH 病室

その日は術後2週間目の診療日でした。自分でタクシーを呼んで病院に行く予定でしたが、体調が急変して、ベッドからおき上がれない状態だったので救急車を呼んでもらいました。

救急車

救急車が到着したのは約10分後。一番近い公立病院に連れて行かれることとなりました。車内で簡単な血液検査と肺の検査をして、一刻を争う状態ではないと判断されたのでした。

病院に到着すると、救急車で次々に次々に運ばれたかと思う人たちで溢れていた大部屋の診療室のようなところにつれていかれて、身分を確認されるとずっと放っておかれたまま。目の前に事務員が仕事をしていたり、看護婦が往来していたので、声を振り絞って「先生はまだですか?」と叫んでも全員無視。

そのうちクーラーで体が凍りそうになり、歯がガタガタするので「毛布ください!」と一生懸命何度も叫んでも同じく全員無視。一時間以上たったのでしょうか。看護婦が心電図を取りにやってきて、ようやく毛布をもらうことができて冷蔵庫状態から救われたました。

しかし、先生はいつ来るのか聞くと順番待ちなのでまだだとのこと。長々とした押し問答をした挙句、夫に合わせて欲しいという要望をようやく聞いてくれて、広い廊下のような所に移してくれました。そして、この廊下にも救急車で次々に次々に運ばれたかと思う人たちが順番を待っている様子でした。

病院で地獄の6時間待ち

夫がやってきたので、ここを出て私立病院に移るように手続きをとってもらうようにお願い。しかしながら、シンガポールの法律によると救急車で運ばれた患者は医師の承諾がないと病院から一歩もでることはできないというのです。頭が真っ白に。

隣との間に質素なカーテン一枚があり、お向かいの列は丸見え状態。あるおばさんは大声で家族と話をしているし、お隣のおばあちゃんは中国語で訳のわからないお経のような呪文のようなことをぶつぶつ、お向かいのおじさんは「医者はどこだ!速く呼んでこーい!」と叫んでいるのです。

その上、次々と救急車で患者は運ばれ、廊下は騒然。

この光景はどこかで見たような気が。そう、映画で観た野戦病院そのもの。しかし、野戦病院では急がしそうに診療に当たる医師の姿が見られたのですが、ここは医師がみあたらないです。

こちらメディカルツーリズムを推奨して、海外から国を挙げて患者を斡旋しているシンガポールのはず。そういえばシンガポール建国の父リー・クアン・ユー元首相はロンドンで妻が心臓発作で救急車で運ばれた時に2時間も待たされて大変だったとコメントしていましたが、このシンガポールの公立病院は2時間どころではないですね。

結局5~6時間程待たされました。しかも、やってきたのは学生上がり風の医師。簡単な検査を一通りして、原因が不明の病気とのこと。

散々待たせておいて、そのような診察では納得できないので、係り付けの私立の病院に移りたいというと理解してくれたが、そのときは既に私立病院が診療外時間となってしまったので、勧められた通り一泊することにしました。

入院

入院手続きももたもたしていて、結局さらに一時間以上待たされました。1人部屋の病室は某一流私立病院よりも少し大きめでしたが、質素。看護婦がやってきて、病棟担当医師が間もなく診察に来るとのこと。

しかし、点滴が終わり、待てど暮らせど医師は来ない!

看護婦も困っていて、夜10時を過ぎても医師は来ない!

いつの間にか眠りについたのですが、信じられないことに真夜中1時に別の学生上がりの医師に起こされたのです。詳細は話すと長くなるので省略しますが、素人といっても過言ではないとんでもない悲惨な診察でした。

公立病院でも外国人は割高で私立より高い

そして、次の日主任医師と名乗る医師がやってきたので、病院を移る手続きをお願いすると、10回以上も引きとめようとするのでした。

2~3日の入院をして検査をするとのこと。

あやしい勧誘をやっとのことで断り、なんとか退院の書類を書いてもらい無事に戦場から脱出しました。

ちなみに私は外国人料金だったので、公立病院の安いレートは適用されず、なんと一流私立病院よりも高い病室代を請求されたのでした。

転院で、楽園に

なんとか短距離は歩けたので、タクシーで夫に係り付けの私立病院に連れて行ってもらいました。

到着すると同時に、ベルキャプテンが車椅子を持って飛んできて、すばやく係り付け医師のいる階の受付に連れて行ってくれました。直ぐに看護婦が小走りでやってきて、「寒くないですか、毛布はいかがですか?」が初めの一言。楽園に戻ってきたんだと実感。

少し待っただけで、多忙な係り付けの医師が診療してくれて、疑われる病気の担当医師の所に直ぐにかかれるように手配してくれたのです。

担当医師は診断後に必要な検査を行い、診断結果が緊急手術をしたというショックと術後のストレスであるとまもなく出て、治療を早速受けることができたのでした。

全ての所要時間はなんとたった3時間程。

病院の手配はクレジットカード会社にお願いが一番

海外在住の場合は、医師が自分の主治医であって、どのような場合でもその医師の管轄下となる明記された医師の署名のあるレターを予めもらって携帯していれば、公立の救急車を呼んだときてもその医師の所に連れて行ってくれるので安心です。

旅行中の場合は、クレジットカード会社にキャッシュレスの提携病院を探してもらって、予約を取ってもらうのが一番いいです。

救急車は使わずに、自力でなんとかいい病院に行く事をおすすめします。

NUH